農業・食料ほんとうの話〔第165回〕
国内供給を蔑ろにして進む輸出米と輸入米~高まる飢餓のリスク~
鈴木宣弘 東京大学大学院 特任教授
備蓄米が市場に出回っても、令和の米騒動が収まらない。今こそ、国内の主食米の生産増強への支援が不可欠であるにもかかわらず、政府は流通悪玉論、農協悪玉論で目くらまししている。根本原因に目を背けたままにすれば、事態は深刻化し、コメ不足が常態化する。一刻も早く政策を転換し、国民の食と農と命を守る仕組みづくりが求められている。
クリックして読む