【協同の歴史の瞬間】1934(昭和9)年『家の光』5月号 教え導く者としての「新見栄一」が話題となる 1934(昭和9)年『家の光』6月号 東助、高円寺消費組合で働き始める 監修/堀越芳昭 山梨学院大学 元教授
上田で事件に巻き込まれた東助は、消費組合研究のため東京にむけて歩いた。初日は小諸の眼科医院の母子に食事等を世話になる。二人との会話のなかで「新見栄一」が出てくる。これは賀川が、小説中に自分自身を仮託した名前であることを押さえたい。今回以外にも新見栄一は登場する。
眼科医院の娘の援助もあり、汽車で東京に向かう。東京に着いた東助は、高円寺消費組合で、働きはじめる。
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