【JA実践事例紹介】JA間で連携協定を締結~パートナーシップで築く 持続可能な未来~

東京都JA東京スマイル
静岡県JA掛川市

JA東京スマイルとJA掛川市は、2022年3月30日に東京都JA東京スマイル本部ビルで、JA間交流並びに連携協定書 調印式をおこないました。連携協定書では、パートナーシップを構築することで、組合員の営農活動とくらしの活動を向上させることを目的に、交流を通じて人材育成、地域振興へつなげることのほか、農畜産物の相互販売に関する内容が盛りこまれました。調印式には、両JAの役職員、JA東京中央会・JA静岡中央会職員ら17名が出席し、相互交流を通じて、より、協同組合として地域に根づき、組合員そして、JAが発展することをめざすことが宣言されました。JA東京スマイルにとっては本協定が他のJAと結ぶ初めての連携協定となりました。JA掛川市は、岩手県JA江刺に次いで2例目のJA間協定の締結です。

連携協定締結後、特産品のお土産を交換するJA東京スマイルの眞利子組合長(左)とJA掛川市の松永組合長
連携協定締結後、特産品のお土産を交換する
JA東京スマイルの眞利子組合長(左)と
JA掛川市の松永組合長

協定締結でめざすパートナーシップのかたち

JA東京スマイルは、足立区・葛飾区・江戸川区・江東区(一部)を管轄エリアとし、江戸野菜である小松菜の生産が盛んです。組織活動では、都市農業や地産地消の重要性を伝える活動に力を入れています。JA掛川市は、静岡県の中西部に位置し、温暖な気候の下、多彩な農業と全国有数の茶産地として知られる特産を生かした加工品開発を展開しています。環境の異なるJAだからこそ生まれる相互発展をめざし、次のことが締結されました。

『地上』2000年8月号 企画では、夫婦で誌面へ登場。これからの農業経営についてなど意見が交わされた
  1. 農業・人材育成・地域振興に関すること
  2. 災害発生時の相互支援に関すること
  3. 農畜産物の相互販売に関すること
  4. その他両者が必要と認める事項

両JAは、協定を通じ、組合員の営農活動とくらしの活動の向上、そして組合員・JA役職員の交流をとおして、協同組合として活力ある地域づくり・発展へ取り組んでいくことになります。

『地上』での対談から20年以上の時を経て、連携協定締結へ

眞利子伊知郎組合長と松永大吾組合長の出会いは今から約22年前にさかのぼります。『地上』2000年8月号特集企画「農家夫婦にとってパートナーシップとはなにか?」で座談会に登場したことがきっかけです。当時、眞利子組合長はJA全青協副委員長、松永組合長はJA掛川市の青年部長を経て理事を務め、お互い暮らしている土地や栽培する作物は違えど、青年部の盟友として意気投合し、お互いが栽培する農作物を通じた交流が始まりました。そこから時を経て、両者が、ともに組合長に就任したことをきっかけに、今度は“JAとして”パートナーシップを築くため、今回の協定締結に至りました。

『地上』2000年8月号特集企画では、夫婦で誌面へ登場。これからの農業経営についてなど意見が交わされた
『地上』2000年8月号特集企画では、夫婦で誌面へ登場。これからの農業経営についてなど意見が交わされた

今後の期待~パートナーシップによる“人づくり”~

眞利子組合長、松永組合長は今回の協定締結にさいし、パートナーシップにたいする思いを次のように話しました。

眞利子組合長:JA東京スマイルが、他のJAと連携協定を結ぶのは今回が初めてです。松永組合長に声をかけてもらい、今回の締結が実現しましたが、自己改革を進めるうえ、そしてJA事業の可能性を広げる意味でも、今回の締結を前向きに捉えています。女性部にしても青年部にしても、新型コロナウイルスの影響を受け、活動が停滞してしまっています。JAとして組合員や各組織へ向けて何ができるのか探るなかで、JAのなかだけで取り組むのではなく、今回の協定をきっかけに、新しい広がりを持った組織活動の展開へつなげていきたいと考えています。農産物の交流はもちろん、将来的には、女性組織などの組織同士の交流にも取り組んで、一歩ずつ連携を深めていきたいと考えています」

松永組合長:「静岡県と東京都で環境は違いますが、相互扶助の精神の下、JAのめざす先は同じであると思っています。当JAで言えば「掛川茶」そしてJA東京スマイルは東京都で栽培された「小松菜」があります。その特産を生かして、直売所で「農協間連携コーナー」を設置するなど、農作物の交流はもちろんおこなっていきたいです。そして、女性大学のカリキュラムの一つとして、また青年部の研修として、JA東京スマイルの直売所で「お茶の試飲会・農家が教えるおいしいお茶のいれ方」などができれば、お茶の魅力を都心の消費者へ伝えるとともに、組合員自身が消費者の声を聞く“場”の提供にもつながります。そして、その学びや気づきはJA役職員にとっても重要です。「もの」だけではなく、「ひと」の交流をつうじて、わがJA意識を高め、農協力のステップアップにつなげていきたいと考えています」

コラム

未来をつくる「農産物直売所」の無限の可能性

今後は、それぞれの直売所が「農畜産物」そして「ひと」の交流をおこなうパートナーシップの拠点のひとつとなるでしょう。

東京都JA東京スマイル

東京都JA東京スマイル:「農産物直売所 あだち菜の郷」(足立区) 東京都JA東京スマイル:「農産物直売所 えどちゃんショップ」(江戸川区)

管内に3つの直売所がある。左から「農産物直売所 あだち菜の郷」(足立区)と「農産物直売所 えどちゃんショップ」(江戸川区)外観の写真。調印式終了後には、JA掛川市の出席者による直売所視察もおこなわれた

静岡県JA掛川市

静岡県JA掛川市:_JA掛川市直売所外観 静岡県JA掛川市:A掛川市直売所内観

「さすが市」は、品質・品揃え・価格で”さすが!”と言われる店舗をめざすことをコンセプトとし、2019年10月に改築、リニューアルオープンした

公開日:2022/06/01 記事ジャンル: 配信月: タグ: / /

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