【協同の歴史の瞬間】
賀川豊彦の「乳と蜜の流るゝ郷」(その20)
1935(昭和10)年10月号 東助、警察署に検束される
1935(昭和10)年11月号 東助夫妻、大塩村に戻る
東助、 医療組合病院の専務理事となる 竣工式に臨む
監修/堀越芳昭 山梨学院大学 元教授
東北・北海道の先進的な農業・産業組合を視察した東助を待っていたのは警察の捜査であった。東京から福島に護送され、厳しい取り調べを受ける。東助が、検束されたことを知った村人の意見は、大きく分かれた。特に、井田村長はとりわけ怒った。三和弁護士の活動によって、東助は七十日間の監獄生活から釈放される。
釈放された東助夫妻は大塩村に戻り、産業組合の再興に尽力しようとする。そんな東助に医療利用組合の専務理事就任の声がかかり、これを受け入れるとともに、医療組合病院の竣工式に臨む。
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