【協同の歴史の瞬間】
賀川豊彦の「乳と蜜の流るゝ郷」(その17)
1935(昭和10)年8月号
大塩川に水力電気会社をつくる計画が発覚する。
農村産業組合学校に対するいやがらせが続く。
監修/堀越芳昭 山梨学院大学 元教授
チフスで母を亡くした久世要蔵が東助の家にやってきた。彼の話によると「山根代議士の肝入りで大塩川に水力電気を起こそうという計画がある」ということであった。東助らは村民に反対を訴えるもののその一週間後に測量隊がやってきた。
東助はお盆の時期に「農村産業組合学校」を開校することを周到に準備してきたが、山根一派の人々に執拗ないやがらせを受けるも、なんとか開校にこぎつけた。
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