【協同の歴史の瞬間】賀川豊彦の「乳と蜜の流るゝ郷」(その3) 1934(昭和9)年『家の光』2月号 東助、行商しながら多くのことを学ぶ 『家の光』3・4月号 春駒、さまざまな角度から産業組合を語る 監修/堀越芳昭 山梨学院大学 元教授

長野県上田市の藤井亭で働きだした東助に、農村、産業組合を学ぶチャンスがやってくる。さかなを行商することで当時の農村経営、産業組合運動の先進事例を目にした東助は多くを勉強する。

次に、商権擁護連盟の晩さん会における春駒の商権擁護連盟幹部とのやり取り、とりわけ気風のいいセリフに注目したい。さらに産業組合を知らない芸者屋の女将であるお竹に、国定忠治を活用して、産業組合を理解させることにも注目したい。論文だけでなく多くの小説を書いた賀川の狙いはここにある、と筆者は考えている。

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公開日:2024/02/01 記事ジャンル: 配信月: タグ: /

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