【協同の歴史の瞬間】 賀川豊彦の「乳と蜜の流るゝ郷」(その1) 1934(昭和9)年 『家の光』1月号より連載始まる~大きな反響を呼び、『家の光』を100万部雑誌にした原動力となる~監修/堀越芳昭 山梨学院大学 元教授
賀川豊彦による「乳と蜜の流るゝ郷」の連載が『家の光』1934(昭和9)年1月号から始まるや産業組合関係者、とりわけ産業組合青年連盟に所属する青年、さらに農業に従事する青年に大きな刺激を与え、大きな人気を集めた。当初1年の予定が2年にわたって連載されるというかつてない長編小説になった。
この人気は、『家の光』発行部数にも表れ、連載が始まった1月号は53万部であったが、1935(昭和10)年7月号で100万部を突破、完結した同年12月号は117万部を記録し、戦前における『家の光』黄金期となったのである。
今回から、90年前の「乳と蜜の流るゝ郷」をタイムマシンに乗って探検し、当時の時代状況、当時の青年をひきつけた理由、賀川の哲学等を数回にわたってみていく。
第1回の今回は、当時の時代状況をしっかり探っていきたい。
クリックして読む公開日:2023/12/01 記事ジャンル:協同の歴史の瞬間 配信月:2023年12月配信 タグ:協同の歴史 / 役職員学習