第7回「懸賞論文」 結果発表!
第7回「懸賞論文」 結果発表!
家の光文化賞農協懇話会は3年に一度、JA役職員を対象に「懸賞論文」を募集しています。第7回のテーマ「持続可能な農業・JA・地域の未来を創る~教育文化活動の役割と10年後のめざす姿~」に、全国から18編の応募がありました。厳正な審査の結果、下記のとおり、最優秀賞1編、優秀賞3編、優良賞4編が選ばれました。
審査結果
最優秀賞
福岡県JA福岡市 冨永 一郎 氏
協同の魅力を基(もとい)とした、これからのJA発展への提言
~教育文化活動の本質を解く~
優秀賞
神奈川県JAよこすか葉山 湯尾 彩花 氏
「JA教育文化活動」の未来
「我が農業、我がJA~あなたと私でつくる未来~」構想
神奈川県JAあつぎ 大泉 貴史 氏
JAらしさで地域とともに・・・
~「ワンチーム」で教育文化活動に取り組もう~
福岡県JAにじ 右田 英訓 氏
~組合長が考える教育文化活動~
未来永劫「JAにじ(人と自然の懸け橋)」であり続けるために
優良賞
茨城県JA水郷つくば 酒井 洋幸 氏
10年間のソーシャル活動から考える「これからのJA像」
~畑からのソーシャルビジネス! パイオニアの志を結集して~
静岡県JA静岡市 藤浪 一郎 氏
組合員とともに地域に輝くJAにしたい
鳥取県JA鳥取中央 木下 拓也 氏
JAの基本理念に自信と誇りを
~JAの組合員と職員はパートナーであれ!~
島根県JAしまね 熱田 由香 氏
持続可能なJAづくり
― 教育文化活動の現状と課題を考える―
総評
“個性ある教育文化活動の宝物”の再発見と多彩な提言
審査委員 白石正彦
懸賞論文は3年ごとにJA役職員の個人を対象に募集し、今回は第29回JA全国大会決議(JAグループの10年後のめざす姿と重点的に取り組む5つの柱、実践方策など)とも相乗効果が期待される斬新な応募が目立った。全体講評として、以下の特徴があったことを記す。
第一に、国内外の環境が激変し、一方で国際協同組合運動がICAの協同組合のアイデンティティ声明の深化と見直し作業を行っている現段階を見据え、さらにJAグループの10年後の多様な正組合員と准組合員の”農と食のニーズと願い”を最優先した結集力を戦略的に高める21世紀型JAづくりの背骨としてのJA教育文化活動のあり方と具体的方策を体系的に解明した福岡県JA福岡市・冨永一郎氏の最優秀賞論文などを高く評価したい。
第二に、JA教育文化活動には、4つの活動領域があるが、PDCAサイクルの質的高度化を考察している論文や従来の枠組みを超えるハイブリッド型の教育文化活動の芽生えを考察している論文が注目される。
第三に、JA教育文化活動における協同組合の本質と全体像を絶えず深めて進化させる高度の段階の結集力の持続的な方向付けに、マズローの欲求5段階説や協同組合の思想と実践がユネスコ無形文化遺産に登録されたことなどに言及した論文は示唆に富んでいる。
結びとして、JA教育文化活動革新の源泉は、各JAが積み上げてきた”個性ある教育文化活動の宝物”の再発見にあり、これを開花させる双発型への発想転換や協同組合への誇りを考察した論文を高く評価したい。
公開日:2022/07/01 記事ジャンル:開催報告 配信月:2022年7月配信 タグ:役職員学習 / 教育文化活動の体制整備